クールな彼の甘い素顔
「来週から三上くんに会えないとか辛すぎる~!」
「夏休みはうれしいけど目の保養がなくなっちゃう~!!」
「今のうちに目に焼き付けとこ!!あの史上最強のイケメンを!!」
...三上くんの人気はこのとおりである。
そっか、みんなは夏休みに入ったら三上くんに会えなくなるんだ。
だけど、わたしは会える。
そう思うとちょっとだけ優越感を感じた。
「真緒!次わたしら試合だよっ」
由紀にそう声をかけられ、
わたしはハッとして立ち上がり、
運動音痴なりにバレーボールをがんばった。