クールな彼の甘い素顔
「お兄ちゃんどこ行ってたの?」
凌くんがそう質問すると、彼はこう言った。
「今日ほんとは花火大会いく予定だったし、せっかくだから花火でもするか」
その手には手持ち花火のパックが。
コンビニにそれを買いに行ってくれてたんだ。
「花火!?やりた~い!!」
凌くんは立ち上がって三上くんにかけよった。
「凌。あんまり暴れるのはだめだからな」
「分かってるよぉ」
わたしも実は凌くんと同じくらいうれしくて。
わたしのために買ってきてくれたのかな、って思ったりもした。