クールな彼の甘い素顔




だって、もう三上くんと会ったときにどんな顔をしたらいいのかがわからない。



意識しまくって、テンパる自分が容易に想像できてしまう。



キスの意味が知りたいのに、会いたくないなんて矛盾してる。



「...はあ」



わたしは目が覚めてベッドから体を起こすなり、自然とため息が出た。



だって、今日のバイトは15時から21時で、三上くんと入りも上がりも両方同じ時間だから、嫌でも彼と顔を合わせなければならない。

休憩がないのがまだ救いだ。



もし休憩が一緒だったら、そんな気まずいことはない。



今まではなんとか避けてきたけれど、今日はそうはいかなそう。



ねえ、三上くん。



あのキスの意味を教えてーー。



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