クールな彼の甘い素顔
更衣を済ませたわたしは、
ちょうど入りの打刻を済ませた彼に一冊のノートを手渡した。
「こ、これに、ホールの仕事内容全部書いてあるから...!!
あと、今日は大野さんもいるし、大野さんのほうが的確に教えてくれると思うから、き、聞きたいことあったら大野さんに聞いて...!」
それだけ言って、わたしは急いで打刻し中に入った。
三上くんの顔が見れなくて、ずっとうつむき加減でしゃべってしまった。
自分が想像していたとおり心臓が脈を打って、自分が正しくしゃべれているかもわからなかった。
それからはただ目の前のやるべき作業を一生懸命やり続けた。