終点は異世界でした。



アルスは着いてこないことから、神聖なことなのか……なんなのか。


少し不安になりながらも、テーラさんに座るよう促され渋々座った。



「この世界でのお清めは、その身に宿る魔力を癒すことなのです」


「魔力を……癒す?」



無限に使えるものそれが魔力だと思っていたが、魔力には限りがあるらしい。



「魔力は色々な所から影響を受けます。それを正すのがお清めなのです」


「でも私魔力持ってないんですけど……」


「魔力がなくても精神的ストレスは誰しも抱えていますから〜。それを癒すことにもなるんです」



こっちの世界では色々と素晴らしいことが取り揃えられているものだ。


ストレスで満ち溢れた私の住む世界にもお清めがあればいいのに。




< 53 / 94 >

この作品をシェア

pagetop