終点は異世界でした。
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あれからというもの、何故か電車に乗ることにハマり出した私は週末になると電車に乗って宛のない旅をするようになった。
就活も失敗することもあったけど、なんとか自分のやりたいことをできるような企業へと就職が決まり一段落の区切りがついた。
グダグダしていた自分の道は、線路のようにまっすぐしゃんと伸びている。
時々花を見ると、胸が踊る。
なんでかは分からないけれど、電車に乗っていて綺麗な花が咲いている場所を見つけるとその駅で降りて、花を眺めてしまう。
何となくだけど人が変わったよね、そう周りからも言われるようになった。
自分では気づかないけれど、何かと成長しているのならそれでいいと胸を張れる。
そんな私に何人か同じ大学の人から告白されるようにもなっている。
どういう風の吹き回しなのだろうか、今まで一度もなかったというのに。