終点は異世界でした。



嬉しい気持ちはあるけれど、でも全てに対してごめんなさいと返事を返している。


『私には心に決めた人がいます』


そう言って断るけれど、その人が一体誰なのか分からない。


でも、必ずどこかにいる。


そう思ってはいるのにその人に会えなくて時々、涙を流してしまう。


顔も声も名前も何も覚えていないのに、その人が私を待っているそんな気がした。


よく考えればもしかしたら私精神的に病んでるのかもしれない、そういった思考にもなるんだけれど。


それでも私は自分を信じる、そう決めているからその人を待つ。


きっと……会える、そう信じて。








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