moon~満ちる日舞う少女~【外伝】
涙が収まった頃、俺は何をするべきかはもうわかっていた。
真田「あいつを……ぶっ潰す」
1人でなんて無謀だってわかっている。それでも、俺は…
美「…ねぇ、君。私と来ない?」
月が微笑む。
真田「……お前……は……」
美「私?……あ、そういえば昨日もあったね。……フルムーン。……んで、どうする?」
月の光がフルムーンと俺を照らした。……まるで地獄に光がさしたように。
真田「……あんたと行けば……なんかいいことあるのか?」
美「ん〜そうね。……とりあえずまぁ…………強くなれるんじゃない?」
真田「ふっ……」
それだけで十分だ。
俺は立ち上がってフルムーンの手を取った。