moon~満ちる日舞う少女~【外伝】














【翌日】



真田「行ってくる」


今日も、朝は母さんに見送られて家を出た。




「おーい、東山」


真田「あ?」


「金さえ払えば何でもしてくれんだろ?……ちょっとやってほしいことがあるんだ」


真田「……なんだ」



そいつはニヤッと笑った。どうせいつもと同じ内容だろうな、そう考えていたらそいつは封筒に入った金を渡してきた。


真田「……なんのまねだ」


「普通に依頼だけど?」


真田「この金額。ありえねぇだろ」


「それだけそいつをやってほしいってことだよ。情報はここに書いてある。そいつを動けなくなるくらいボロボロにして病院に送ってくれ」


病院送りか。…それは全然いいんだけど、この金額は気になる。あまりに多すぎる。

不審に思ったけど俺はそれを受け取った。

少しして依頼人が居なくなると俺は受け取った紙に書いてある情報を見る。


真田「……夜の街に現れる金髪の戦士?…月明かりに照らされる美の顔?………んだこれ…意味わかんねぇ……」


さっきのやつに……ってあいつ名前なんだ?知らねぇやつだったし……。ッチ、これじゃあわかるわけねぇっつーの。




真田「はぁ。……どうせ今日も母さん夜遅ぇし、行ってみるか」







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