moon~満ちる日舞う少女~【外伝】
「あ、そだ!君名前は?」
「なま、え…?373…」
「さんななさん?なにそれ?…んーじゃあ南って呼ぶわ」
「み、なみ…?」
「373でみなみ。ね、いいでしょ?……ってやば!そろそろ行かないきゃ」
「…なま、え」
「ん?あー私は…」
「また、あえる…?」
「え?」
「また、君と、会える…?」
「私ここに住んでるわけじゃないんだどあ、でも……。私に会いたかったら、舞月って名前辿ってきてよ。多分、そしたら会えるから」
と彼女は笑って病室をでた。
外からは「美月っ!」という怒った男の声とさっきの女の子が笑う声が聞こえた。
「美、月…。」
そとあと、その病院は大阪の病院だと分かった。
言葉を上手く喋れていなかった俺は、病院の先生たちに言葉を教えて貰った。今思えばそのせいで関西弁が染み付いたのだ。