dieっと
よかった。
私は心の中で、胸を撫で下ろした。
Eチームに指名をされるなら、4人を血祭りに上げたCチーム唯一の生き残り、北山から指名されることはない。
あいつとだけは戦いたくはないが__。
なにやら話し合っているEチームの4人。
そういえば、4人なんだ。
私たちも4人だが、私たちの場合は吉野さんが生き絶えただけ。
一斉によってたかって1人を始末したわけじゃない。
北山の暴挙に埋もれる形となったが、あいつらも人殺しじゃないか?
飛び抜けて体の大きな男、それに飛び抜けてスタイルのいい女子、あとサラリーマン風の男と、その中から歩み出てきたのは__?
「私が指名をしようかね?年功序列というやつさ」
今にも枯れてなくなりそうな、震えた声。
おぼつかない足取り。
ダイエットとは無縁の容姿。
「誰がいいやらねぇー?」
果物でも選り分けるように、全員の顔を見比べるのは【おばあさん】だった。
一体、ここまでどうやって勝ち残ったのか理解できないほどの高齢だ。
顔はシワだらけで、腰も曲がりに曲がっている。
もし指名されたら、これは逆にラッキーなんじゃないか?
そんな心の声が聞こえたのか、おばあさんは私を舐めるように見つめて言った。
「あんたにしようかね、お嬢ちゃん」