dieっと
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操られていた。
どれだけ亜季から離れても、ふと気づくと死体の側にいる。
今すぐ、襲いかかろうとでもするように。
自分を見失ってはいけない。
意識を失うことも、眠ることも許してはいけない。
手綱を握ってるのは私なんだ。
奪われちゃいけない。
隅っこにで小さくなり、体を強く抱き締める。
震えは止まらない。
それどころか、どんどん強くなる。
なぜなら__。
まただ。
また私は、亜季に覆い被さっていた。
気を失ってなんかいないのに、気づけば死体を間近で眺めている。
磁石のように惹きつけられ、離れることができない。
慌てて離れるも、瞬きをするごとに死体に近づいていくんだ。
いや、死体じゃない。
【肉】だ。
腐敗が始まっているというのに、よだれが出る。
どれだけ臭くても気にならない。
この耐え難い空腹が、満たされるのなら__。
両手で、亜季の腕を持ち上げた。
砂漠で見つけた熟れた果実のように、愛おしそうに口に運ぶ。
硬直した肌に、歯を立てた。
吐き気を催す腐った匂いに、胃が激しく痙攣する。
痛いんじゃない。
胃が、喜んでいた。
肉を喰らうことに__。