旦那様は冴えない先生!?
お姉ちゃんからのお願い
『ただいまぁ〜』
じめじめした 空気を 頬に感じながら
学校から帰宅した 華音(かのん) 16歳。
『おっかえりぃ〜♪』
アイスを咥えながら答える姉の華(はな)
24歳 社会人。
『あれぇ? お姉ちゃん♪
今日は 早かったんだね〜♪
私もアイス食べた〜い』
『まだ アイスあったよ♪ 食べな食べな〜』
『あ〜 おいひぃ♪ おねえひゃん
今日の晩ごはん何にふるぅ〜?』
『ん〜。 ねぇ、華音…』
『ん〜?なぁに? お姉ちゃん 』
『あのね? ……今日なんだけどさっ』
『なぁに?』
『お願いがあるの!!』
手を合わせてお願いポーズをする姉。
『どっ どうしたのぉ?』
びっくりしながら 姉を見る 華音。
『今日ね? 実は、合コンがあってさっ…』
『ご う こ ん ?』
『そう!そうなの!』
『え〜じゃあ……今日の晩御飯は独りかぁ…』
『…ん? そーじゃなくね?』
『ん? そーじゃないって?』
< 1 / 39 >