Rain
時々鋭い一本の光が走る。

歩道に規則正しく並んだポプラが風の強さを物語っている。
まだかまだかと、何度も時計を見る。毎日同じ時間を過ごしているはずなのに、いつもより長く感じるのも、この天気のせいなのか。カンバスの淡い空色が、雨の風景と重なる。
私は立ち上がり片手にパレット、もう片手に平筆を持ちカンバスの前に座る。

白なのか灰色なのか蒼なのか・・・・・・

絶妙な雨の色を作り出して行く。
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