冷たい部長の甘い素顔

片付け終わった将軍さんは、コーヒーを入れてくれた。

それを飲みながら、私は、意を決して、話を切り出した。

「将軍さん、話があるの。」

「何?」

突然、改まった私を見て、将軍さんは少し顔を曇らせた。

「あのね、ほんとは言わない方がいい話かも
しれないし、将軍さんは聞きたくないかも
しれないんだけど…」

と私は前置く。

「でも、私だったら、将軍さんに隠されて
違う人から聞かされるより、やっぱり
将軍さんに言って欲しいから、言おうと
思うの。」

「???
うん…」

「実はね、水曜日にたまたま服部さんと帰りが
一緒になって、食事に誘われたんだけど…」

と私は話し始めた。

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