冷たい部長の甘い素顔

「帰り際に、服部さんに告白されたの。」

「!!!」

将軍さんの眉間にしわが寄る。

「もちろん、断ったよ。
でも、服部さんは納得したようには
見えなくて…
仕事の事を考えたら、将軍さんの事は
言わない方がいいかな…と思ったから、
付き合ってる人がいる…とも言えなくて…
ごめんなさい…」

将軍さんは、席を立って、私の横に来ると、私の手を取って、ソファに連れて行った。

そして、ソファに座った彼の膝に私を横向きに座らせると、その腕の中に閉じ込めた。

何、この体勢!
恥ずかしすぎる…

顔が火照っていくのが、自分でも分かる。

「爽…
お願いだから、他の男と食事になんて
いかないでくれ。
爽は、誰にも壁を作らないから、心配で
仕方ない。」

「………
ごめんなさい…」

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