冷たい部長の甘い素顔
「は?
なんで?
真由の分は、いつも真由が持ってってる
でしょ?」
「………
だって、秦野部長、怖いじゃん…」
はぁぁぁぁ………
仕方ない…
「分かった。
まとめて出してくるね。」
私は資料を全て抱えて、秦野部長の席に向かった。
「部長、先月分の資料と先週分の資料、
こちらが昨日の分の資料です。
確認をお願いします。」
私が部長の机の上に資料を並べると、部長は座ったまま、私を見上げた。
「………
分かった。
確認しておく。」
私は、一礼して、席に戻った。