冷たい部長の甘い素顔
午後は、部長は月初の定例会議に出るため、席を外していた。
私たちは、いつも通り、のどかに、のんびりと午後の仕事をこなした。
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15時
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部長が会議から戻ってきた。
「沖田さん、園部さん、ちょっと。」
戻るなりいきなり呼ばれて、私たちは顔を見合わせた。
何か、やらかした!?
「はい。
なんでしょう?」
それでも私が、部長の所へ行くと、真由も慌ててついて来た。
「この資料のここと、こっちの資料のここ、
並べて見たいから、2つを合わせた資料を
作ってもらえないか?」
真由では無理だ。
真由は、データ入力はできるが、計算式を入れられない。
「分かりました。
いつまでにやればいいですか?」
「今日中に、できるか?」