冷たい部長の甘い素顔
「そんなの、全然苦労じゃないよ。
将軍さんがオープンにしようって言って
くれたおかげで、堂々と一緒に出勤したり、
お弁当食べたりできるんだから。」
初めこそ、みんなの好機な視線が気になったが、人の噂もなんとやら。
75日どころか、1週間程で収まり、あとは平穏な日々を過ごしている。
荷物を置いて、仲居さんが入れてくれたお茶を飲もうと座布団に座ると、将軍さんがやってきて、後ろからふわりと抱きしめる。
「爽がいてくれて良かった。
爽を振ってくれた元カレに感謝しなきゃな。」
「ふふっ
私も将軍さんに出会てよかった。」
「爽、今日は一緒に風呂入ろうな。」
「え!?」
「露天風呂。
せっかく部屋に付いてるのに、爽は大浴場で
別々に入る気?」
私は、赤い顔を見られたくなくて、俯いた。