冷たい部長の甘い素顔

将軍さんの唇が重なり、私の唇を割って深いものへと変わっていく。

「爽…
一緒に風呂入ろう?」

「………」

私は恥ずかしくて返事もできない代わりに、こくんと頷いた。

将軍さんが起き上がったので、私も上半身を起こすと、立膝をついた将軍さんは、私をそのまま抱き上げた。

私はとっさに、将軍さんの首に捕まった。

「え? ちょっと!
あの! 将軍さん!
重いから!
あの! 下ろして!
お願い!」

私が何を言っても、にっこり微笑んだ将軍さんは、下ろしてはくれない。

「爽が逃げるといけないから。」

将軍さんが笑う。

「逃げないから、下ろして。」

私は、露天風呂脇の脱衣スペースでようやく下ろしてもらえた。

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