冷たい部長の甘い素顔
将軍さんは、無言で社長を見つめている。

「それに何より君には爽さんがついてる。
君が苦渋の決断で、誰かを傷つける事に
なった時、爽さんは誰よりも上手く
フォローができる。
2人揃ってれば、最強だと思うんだ。」

「それは、将来、爽も経営陣に加えると
いう事ですか?」

将軍さんが確認する。

「もちろん。
秦野くんを企画部に異動させる時、約束
したよね?
爽さんを定年まで働かせるって。
ま、取締役に定年はないけどね。」

と言って社長は笑った。

「待ってください!
将軍さんは、しっかりした人です。
社長も務まると思います。
でも、私にはそんな大役は無理です。」

私が言うと、

「そんな事ないよ。
僕は、初めから、爽さんを将来の幹部候補と
して採用したんだから。」

と、とんでもない発言をされた。

「え!?」
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