冷たい部長の甘い素顔
「だけど、もう恋愛はこりごりだから、相手が
デートに誘ってくれたら、それをお断りして、
さよならにしてるんです。
私の中では、もう、一生独身の決意を
しましたから…
だから、一生独身のつもりでいるのに、
男漁りをしてると思われてるのは、心外と
いうか、納得がいかないので、言い訳を
させていただきたかったんです。」
部長は、何かを考えているようだった。
「俺は、園部はいい女だと思うぞ。」
え?
いい女?
聞き間違い?
私は、ちょっと舞い上がる。
「だから、もう合コンなんかで自分の価値を
確認するな。
あれじゃ、程のいいホステスと一緒だ。」
ホステス…
そんなつもりはなかったけど、そう言われても仕方ないかも…
今度は、反対にちょっと落ち込む。
「じゃ、金曜、開けとけ。
飲みに行くぞ。」
「え!?」
「お前、どうせ予定空いてたら、誘われるまま
合コン行くだろ?」
「うっ…
おっしゃる通りです。」