冷たい部長の甘い素顔
「何の事ですか?」
私が聞いても、
「自分で気付け。」
と教えてはくれない。
「爽、今日も、モスコミュール?」
「はい。」
部長がオーダーし、私たちは、夜景を見ながら、お酒を飲む。
部長の隣にいると、心臓がうるさいが、居心地がいい。
3杯目のカクテルがなくなる頃、私はここ2日程の寝不足がたたり、眠くなってきた。
「ふわぁぁぁ…」
思わず、あくびをすると、部長が不思議そうに見ている。
「眠いのか?」
「すみません。
最近、ちょっと寝不足で…」
私が答えると、部長は私の頭を抱き寄せた。
「寝てもいいぞ。」