冷たい部長の甘い素顔
「じゃ、ごゆっくりどうぞ。」
と由美香は私たちに気を遣って厨房へ戻って行った。
「将軍さん?」
「ん?」
「私たち、昨日、付き合い始めたばかり
なんですけど…」
「そうだな。」
「それで、その、結婚っていうのは…」
「別に今するって言ってるわけじゃない。
これから付き合って、爽が俺と一生一緒に
過ごしてもいいって、思えたら…って事
だから。」
「はい…」
私が恥ずかしくて、俯きかげんで、もじもじしていると、後ろから声が掛かった。
「将軍!」
振り返ると、いつもここで将軍さんと飲んでた人だった。
「田代…」
と呟いて、将軍さんは頭を抱えた。