冷たい部長の甘い素顔
うちのマンションに着くと、将軍さんも1度車から降りた。
「今日は、楽しかったです。
ありがとうございました。」
私がお礼を言い終わらないうちに、将軍さんはそっと私を抱き寄せた。
「俺も楽しかった。
明日も誘っていいか?」
低い声で囁かれて、ドキドキが止まらなくなる。
「…はい」
私はそれだけ返事をするのがやっとだった。
「おやすみ、爽。」
「おやすみなさい、将軍さん。」
将軍さんは腕を緩めると、私の額にそっとキスを落とした。
「明日は昼頃、電話するから、ゆっくり寝てて
いいぞ。」
と言ってくすっと笑った。
朝、寝ぼけて電話に出た事を言ってるんだ…
「はい。
今夜はぐっすり寝ます!」
と私も笑った。
将軍さんは、自分の車の助手席に乗り込み、手を振って去っていった。