冷たい部長の甘い素顔
しばらくして、将軍さんは私を離すと、
「さ、メシ作らなきゃ!」
と再びキッチンに向かった。
「手伝いましょうか?」
「爽、料理はできるの?」
「それなりに。」
「じゃ、今度作ってもらうから、今日は
座ってて。」
「はい。」
私は料理をする将軍さんを眺めていた。
手際よく野菜を洗って刻んでいく。
30分もしないうちに、パスタとサラダとスープが食卓に並ぶ。
「おいしそう!!」
トマトソースのいい香りが充満している。
「いただきます。」
私がおいしそうに食べている様子を将軍さんは目を細めて嬉しそうに眺めている。