冷たい部長の甘い素顔
そう言うと、社長はにこにこと微笑んだ。
「そういえば、園部さんは企画部だったね。
部長が変わったけど、その後、どう?」
「きっちり仕事をなさる方なので、信頼して
ついていけます。」
「そう。
うまくやっていけそう?」
「もちろんです。
厳しい所もありますが、きちんと褒めても
くださるので、やりがいがあります。」
そう言うと、社長は嬉しそうに笑った。
「よかった。
園部さんなら、秦野部長のいい所もちゃんと
分かってくれると思ってたよ。」
社長は、食事をしながら、話を続ける。
「これは、内緒の相談なんだけどね。」
と声をひそめる。
「秦野部長にいい人いないかな?」
「え!?」
私は飲んでいたお茶を吹き出しそうになった。