LOVE DAYS
「麻友ちゃんまでそんな事言うの?芹奈ちゃんだったらそんな事、言わないよ?」
「あのね、萌。ほんとうは芹奈だって心の中でそう思ってんの。萌が可哀そうだからって優しくしてるだけじゃん」
「え、そうなの?」
「だから最近、透哉とばっかいるでしょ?」
「え、それで?」
「そうだよ。だってあたし人の心読めるから」
「えっ、そうなの!?麻友ちゃん、心読めるの?」
「って、馬鹿かお前は。読める訳ねーだろ、信じんなよ!馬鹿」
晴馬君の大きな声があたしに向かって飛んでくる。
そんな横で麻友ちゃんはケラケラ笑ってた。
ほら。晴馬くんと麻友ちゃんがいるといつもそーなってしまう。
ここに芹奈ちゃんが居たら丸く収まって行くのに。
どーせなら芹奈ちゃん、別れればいいのに。なんて、透哉君には物凄く申し訳ないけど…
余計な事を考えないようにと頭を軽く振ってリセットする。
「そういえば晴馬君、芹奈ちゃんと同じクラスでしょ?どんな話してんの?」
どうでもいいけど気になった。
麻友ちゃんと晴馬くんはいつもこんな感じで性格は似てると思う。
あたしと晴馬くんは、あたしがただ馬鹿にされてるだけで。
でも芹奈ちゃんとはどんな感じなんだろう。
そう言えばあまり会話を見ない。
小学からずーっと仲良しだという割にあまり会話をみない。