LOVE DAYS

「俺、アイツとはあんま話さねーよ」

「えっ、そうなの？なんで？腐れ縁だよね？」


晴馬君の言葉でビックリしてしまった。


「小学からずーっと一緒だけど、あまり話さない」

「それって腐れ縁って言うの？」

「ま、空気みたいな？」

「空気？なにそれ訳わかんない」

「馬鹿だなぁ萌は。お互い一緒に居たら落ち着くんだよ」

「付き合ってもないのに？」

「それとこれとは別。昔っからそー言う仲だし。だからあまり話さない。必要以外は」

「なんで？」

「芹奈があまり話すなって言うから。変な噂たてたくねぇっつーからだよ」

「わー、なんか芹奈ちゃんカッコいいね。うん、その気持ち分かるよ」

「はぁ？お前、馬鹿だから分かんねーだろよ」


ツンと後頭部を指で突かれユラリと揺れる頭。


「分かるよ」

「どー言うところが？」

「ほら。晴馬君って、芹奈ちゃんに彼女役頼んでんじゃんか！！そー言うところだよ！！」

「おい、馬鹿っ！あんまでけー声だすなよ」

「え、今もやってんの？」

「やるわけねーだろ。透哉に殺されるわ」

「じゃ、麻友ちゃんがやってるの？」

「はぁ！？なんであたしが晴馬の彼女役しないといけないのよ。そんな事したら報酬もらいたいね、」


フンっとそっぽを向く麻友ちゃんは大人なオーラを感じる。

そんなハキハキする麻友ちゃんのそー言う所、大好きだな。