LOVE DAYS
「でも、バレるよね?」
「地元じゃなかったらいけんだよ、」
「んー…でもなんで芹奈ちゃんなの?」
「一番、効率いいからな。麻友は急に怒りだしそうだしよ、ほら報酬とか訳分かんねえ事、言ってっだろ?」
「うーん…」
「ねぇ、晴馬?どーせなら萌にやってもらいなよ。そんな奴いま居ないの?丁度いいじゃん」
グイグイ肘で晴馬先輩の腕を麻友ちゃんは笑みを浮かべながら突いて行く。
そしたら晴馬君がなぜか深いため息を吐き捨てた。
「あー、だめだめ。こいつに演技は無理だな。失敗しすぎてボロがでるわ」
「ちょ、ちょっと何よ!!あたしだって出来るよ?」
「出来ねーだろ、お前。もしも証拠見せろって言われたらキス出来んのかよ」
「…え?キス?」
「そうだよ萌ちん。その女の前で俺と出来る?ま、俺はいいよ萌の事スキだから」
「…え?もしかして芹奈ちゃんもしてるの?」
「する訳ねーじゃん。そもそもそんな事、言われた事ねーし。でも萌の場合はわかんねぇ…」
「なんでっ、」
「ボロが出て言われるパターンだな。それでも良かったらいいぜ」
「ギャハハ。まじウケるわ。ありえそうでウケんだけど」
麻友ちゃんの笑い声で眉間に皺が寄った。
ほら、また2人がいると最後はそうなっちゃう。