極上な王子は新妻を一途な愛で独占する
「秘密、なの?」
その一言に、シェールは自分でも驚くくらい傷付いていた。カレルに突き放されたと感じたのだ。
そんな気持ちを隠すように、早口で言う。
「そっか……まあ、他人には言えない事もあるよね。ごめんね、立ち入った事聞いて」
「何で謝るんだよ……それに何だよ、他人って」
「だって……」
そうやって線引きしないと、 悲しい気持ちを訴えてしまいそうだから。
俯くシェールに、カレルは優しく言う。
「ふざけた言い方して悪かった。けど、事情が有って今、全ては話せないんだ」
「……無理して話してくれなくてもいいよ」
シェールの呟きに、カレルはクスッと笑った。
「そんなにいじけるな。無理なんてしてないから」
「別にいじけてなんて……それならいつ話してくれるの?」
シェールが顔を上げると、カレルは少し考えてから言った。
「次に会ったとき」
「次? それはいつ?」
「それ程先にはならないと思うな。その時にはシェールの疑問に全て答えるよ」
カレルか気を使ってくれているのは分かるけれど、シェールの気持ちは晴れなかった。
「どうした?」
カレルのその様子に気付いて首を傾げる。
「……次はあるのかなと思って」
「なんだ、それ、大袈裟だな」
カレルは、可笑しそうに笑ったけれど、直ぐに真顔になる。
「次が無いかもしれないと思う理由があるのか?」
見つめられ問われると、本当の事を何もかも言ってしまいそうになる。
だから「なんでもない」と目を逸らしたのに、カレルには通用しなかった。
「シェールにも俺に言えない秘密があるんだろう? また会えないかもしれないと考えるのは、それが原因だよな?」
その一言に、シェールは自分でも驚くくらい傷付いていた。カレルに突き放されたと感じたのだ。
そんな気持ちを隠すように、早口で言う。
「そっか……まあ、他人には言えない事もあるよね。ごめんね、立ち入った事聞いて」
「何で謝るんだよ……それに何だよ、他人って」
「だって……」
そうやって線引きしないと、 悲しい気持ちを訴えてしまいそうだから。
俯くシェールに、カレルは優しく言う。
「ふざけた言い方して悪かった。けど、事情が有って今、全ては話せないんだ」
「……無理して話してくれなくてもいいよ」
シェールの呟きに、カレルはクスッと笑った。
「そんなにいじけるな。無理なんてしてないから」
「別にいじけてなんて……それならいつ話してくれるの?」
シェールが顔を上げると、カレルは少し考えてから言った。
「次に会ったとき」
「次? それはいつ?」
「それ程先にはならないと思うな。その時にはシェールの疑問に全て答えるよ」
カレルか気を使ってくれているのは分かるけれど、シェールの気持ちは晴れなかった。
「どうした?」
カレルのその様子に気付いて首を傾げる。
「……次はあるのかなと思って」
「なんだ、それ、大袈裟だな」
カレルは、可笑しそうに笑ったけれど、直ぐに真顔になる。
「次が無いかもしれないと思う理由があるのか?」
見つめられ問われると、本当の事を何もかも言ってしまいそうになる。
だから「なんでもない」と目を逸らしたのに、カレルには通用しなかった。
「シェールにも俺に言えない秘密があるんだろう? また会えないかもしれないと考えるのは、それが原因だよな?」