月光と罪
「あははは・・・・・・ふぅ」
お兄ちゃんは今になってようやく笑いが止まったようだ
口元はまだ緩んでいて、今にも笑いだしそうだが
思わず不服申立てしそうになるが、兄は私よりも先に口を開いた
「なぁ あさ、一旦脱衣場から出てくれないか?
僕もうそろそろ服着たいんだよな」
『う・・・うん、わかった』
今更だが、お兄ちゃんは腰にタオルを巻いただけという軽装の極み
これが伯父さんやほかの人だったら赤面ものだが、所詮相手はお兄ちゃん
そんなに気にしていない
・・・お兄ちゃんだって、私のパンツ見たくせに全然気にしてないわけだし。
胸だってないし、私って女性としての魅力なんてないんだろうなぁ
お母さん似に生まれたら綺麗でシャープでかっこいいボンキュッボンな人になれたのだが、
私は残念ながら父親似の童顔
身長も148で、小学生の時から伸びてない
あぁ、残念だなぁ・・・
ぼんやりとそんなことを考えながら脱衣場を出る
早鐘のように打つ心臓を持て余しながら