姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



最近、自分はまた『吸血鬼側』に、

戻って来てしまっているような気がした。

以前よりも、朝起きるのが辛い。

それに、しばらく落ち着いていた血への欲求が、

自分の中に湧き上がっている上、『残酷』になっていた。

(この音は……乙矢か)
 

孝と小夜子は、エリアルに身を隠せと訴えた。

いつ殺されてしまうか、分からないから。



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