姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



「じゃあ、誕生日いつだよ。別に祝わねえけど」

「六月二十日だよ」

「えーと、来月の……えっ?」

「二十日」

「ハァ!?同じかよ!」

「?」

「ぐっげえー畜生!!」

俺が騒いでいると、姉さんに説明を求めたエリアルが、

ようやく理解したらしく、嬉しそうに笑った。

俺はちっとも嬉しくない。

「うぎー!」

「あははは凄い偶然だ!」



< 14 / 317 >

この作品をシェア

pagetop