姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
憤慨する姉さんを見る、おっちゃんの目が点になっていた。
俺は、書いたばかりのメモを眺めて、苦笑した。
(くだらないこと書いた……)
「うーんとさ、小夜っち……」
おっちゃんが、他にもそれについて何か言いかけた姉さんを、制した。
「とりあえず、その他に話無い?
例えば、何か相手が特徴のある事したとか……」
「工場に行く途中で見付けた、
生麦事件の看板の前では、皆写メ撮ったわよ」
「そうじゃなくて!」