姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



「だから、いつも言ってるじゃないのよ。

私は、文句だって言わないよ。

……何で、私じゃ駄目なのよ。

私なら、いつでも構わないのに。

いくらでも、私を食べればいいのに」

「それは困る」
 
彼の言葉に、彼女は一瞬顔を綻ばせたが、









「お前の肉なんて、まずくて食えるか」


「何よ!」
 

言った直後、彼は彼女の報復に遭い、前髪を少々焼かれた。



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