姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



不意に、玄関のインターホンが鳴った。

「誰だろ?はいはいーい」
 
姉さんが「どちら様でしょうか?」と受話器を取った時、

急に玄関のドアが開いた。

「え、ちょっとやだ誰……」

姉さんが慌てて出ると、

すぐに「あーっ!」という驚きの叫び声が響いた。

「どうしたの姉さん!」
 
俺が飛び出ると、来訪者はにっこりと笑いながら、


「よう」と挨拶をした。



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