姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
 


恥じらいもせず、『私の彼氏なの★』

なんて事がちゃかちゃか言えるほど、姉さんは大人じゃない。
 
しかし、おっちゃんは『?マーク』を、

周囲にぷくぷく漂わせるだけだった。

……察しが悪い!

「んーと、何て言うか……」
 
やがて、姉さんは俺にちらちらと、

目線で助けを求めて来るようになった。

(ええー、俺が……?)
 
一方エリアルは、じっと俺を睨んでいる。


< 24 / 317 >

この作品をシェア

pagetop