姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



「知るか」
 
エリアルが、ふて腐れてぼそっと答えた。

(お前……自分の事、紳士とか言っておきながら……)
 
小さな子供のような態度だった。
 
するとおっちゃんは突然、にやりと不敵な笑みを浮かべた。

「そっか……それじゃ、

俺がここに来た理由をちゃんと言おうかな……」
 
ああ、これは悪巧みをしている時の顔だ……!



< 27 / 317 >

この作品をシェア

pagetop