姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



大慌てで確認すると、ドアを開けてすぐの場所に、

本当に段ボールやボストンバッグが積み上がっていた。

「え、ちょっ……急な話……」

「うん。連絡しなかったもんね。

多分迷惑だろう、ってのも分かってたけど、

またお前ら二人と暮らせるのもいいなあ、って思ってさあ……」
 
……それを言われると、弱い。
 
ただし今は、前までとは違って、

気難しい吸血鬼がいるけど……。


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