姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
 


そして俺はというと、店長に小一時間漫画の魅力を語られ、

その話がいつしか「漢の魂とはどうあるべきか」に発展し、

話を逸らそうとすると怒られて、

クッキーを口に詰められ、椅子に座らせられて、

本来の目的であるケーキを注文したのは結局、

閉店時間間際になってしまった。


「……怖かった」



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