姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③



「本当ですか?」
 
似合ってる。
 
最高。
 
その言葉ばかりが、頭の中を支配した。
 
コレットは、とても嬉しかった。
 
飾ってもいない、ご機嫌取りの嘘でもない、

本当に自分の為だけに向けられた言葉。
 
職業柄、心を許せる友達の少ないコレットにとって、

セレナの存在は、いつしか信じられないくらいに大きなものとなっていった。



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