姉さんの先輩は狼男 孝の苦労事件簿③
 


いつもならエリアルは、

明け方頃までケーブルテレビを観ているようなので、

多少足音がしても、「ああエリアルね」で済まされるが、

今日はそうはいかない。

それはエリアルが、

『人間偽装』と称して早々にベッドに潜り込んでいた為だ。

 
ソロソロソロ……
 

俺は、キッチンへ向かった。

だがその時、ふと誰かの気配を感じ、

俺は咄嗟にベランダ窓のカーテンに隠れた。



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