白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
元の席に戻っていたゆう君の前に座る。

「・・・お腹すいただろ?パスタ注文しておいたから。カルボナーラとジェノベーゼ。シェアしよう。」

「うん・・・。」

「パンケーキもあるみたいだ。それも、頼もうか?生クリームいっぱいにしてもらって。」

「・・・もう、甘すぎるのは食べられないって知ってるでしょ?うふふっ・・・。」

さっきの事が嘘みたいに普通にしゃべれる。

いつもみたいに、少し意地悪なゆう君に笑いがこぼれた。




「・・・そうやって、笑っていてくれないか?ずーと、オレの側で。・・・2人で一緒にいよう。」

「・・・はい。」




素直に頷けた。

いろいろ考えすぎて、自分の考えが複雑に絡まっている感じがする。

本当はもっとシンプルな事だった。


私はゆう君が好き。

そして、ゆう君も私が好きだった。

だから、これからも一緒にいる。


それだけのこと。

大人になると、複雑に考えすぎるんだ。

そういう事も大事だけど、今は簡単でいいのだと思った。


私はどうやら、トイレに長居していたようで、パスタはすぐに運ばれてきた。

取り皿を貰い、お互い好きな量を取って食べた。

結局、パンケーキも注文した。

生クリーム控えめで。




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