白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
「見合い・・・しようかな・・・」


「見合い?結婚でもしたくなったのか?」


すかさず桧山が突っ込む。


「結婚でも、したくなった訳じゃないよ・・・しなきゃいけない歳になったの!ずーと1人かも、なんて考えたら、淋しさに耐えられないと思っちゃって・・・。」


ドラマで聞くような一般的な理由でとりあえず誤魔化してみた。

桧山の視線が痛い。

ちょっと真剣ぽい。


「例の従兄妹事はもういいのか?・・・見合いなんかして、知らない男を選ぶより・・・俺にしないか?」


ゆう君の事は言い訳ないけど、それよりよその後の桧山の発言が捨てておけない!


「はあ?人が真面目につぶやいているのに、冗談ばっか言って、相談にのるからお兄さんに言ってみなさい!て言ったくせに。」


お酒を煽るピッチが今日は早い私に、何があったのか話せと真面目に切り出した桧山。

本当のことなど言えない私が、漏らした一言にいろいろ絡んでくるのは、やっぱりからかっているのかな。


「冗談じゃない。・・・お前の中で俺は、知らない男以下なのか?見合いして、現時点で顔も知らないヤツと始めるより、顔も性格も仕事ぶりも知ってる俺と結婚を考えた方が、話は早いだろ。お前となら、いつでも届けにサインするぞ。」


届けって・・・婚姻届?!

桧山に好きとか結婚してくださいなんて、言われた事もないのに婚姻届なんて・・・。

お見合いでも、もっと順番を踏むよ。





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