白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
しばらく、手や口でふくらみを堪能して、脇腹へと更に掌をすべらせれば、ノリからいよいよ起きるような声が聞こえた。

そして、身体を捻らせた。


「ゆう君?・・・何・・・してるの?」


まだ、完全に覚醒していない様子のノリは、オレの顔と自分の上を這う手をゆっくりと交互に見ている。

今まで、朝はシタことなかったなあ・・・。

そんな、不埒な考えを思い浮かべているなんて、ノリは気付かない様子で綺麗な澄んだ瞳を向けてくる。

囲うようにノリの顔の両わきに肘をつき、ゆっくりと丁寧に唇を重ねる。


「ノリ・・・好きで好きで、どうしようも無い。苦しいに近いかも・・・。」


再び合わせた唇は、激しさを伴った。

自分でも、どうかしていると思うくらい、ノリが欲しい。

独占欲や征服欲なんて生易しいものじゃない。

もっと強い、充たされない渇きを感じる。

本当は気付いていないだけで、もしかするとノリが小さいな頃から・・・。

それを考えると、自分の性癖を疑い始めそうだから、考えるのは辞めよう。




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