白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
急にママがいつもみたいに明るい声を出す。
「来年と言わず、望さんの許可があるならずーとお節介するわよ。嫌がられたって伯母の特権を利用して、イケメンの甥に近寄るわ!でも、知成だって、仕事、仕事ばかり言ってないで、ゆう君とたまには食事くらい誘いなさいよ。お父さんでしょ?」
「もちろん!そのつもりだ。悠理が二十歳になったら一緒に飲みにも行きたいし。」
ママにつられて、ともちゃんもさっきまでの声とは違う明るい元気な声を出した。
よかった・・・。
「伊知子さん。私からもお願いします。あの子、反抗期が無かったし、親である私にも甘えた事があんまり無くて・・・甘え方を知らないんです。そうさせてあげなかったのだと思います・・・。」
望さんが悲しそうで、今にも泣きそうな声を出している。
「望さん・・・。わかったわ、私がたっぷり甘えさせてあげるから。任せておいて!」
「私も、ゆう君を甘えさせてあげる!!」
急に私が言い出したから、大人達が驚いた顔で私を見た。