白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
ゆう君が家まで送ってくれて、ママに説明してくれたので、遅く帰っても怒られずに済んだ。
予備校へは、あんなことがあって行きたくないとママとゆう君に訴えた
。
夏期講習はあと2~3日という事もあって、そのまま辞めたしまうことになった。
もうあの男の子には会わない、そう思うと安心した。
でも、自分だけで受験勉強をするのは正直不安だった。
あの男の子と予備校で会うかもしれないと思うと、とても行って勉強する気分にはなれなかったけど。
そこでゆう君が提案してくれた。
勉強になるかわからないが、仕事が空いている時に私の勉強を見てくれるという。
ゆう君は学生時代に塾の講師のバイトをしていたから、少しは役に立てると言ってくれた。
すごく嬉しくて、勉強が楽しみになった。
ゆう君に呆れられないように、今まで以上に勉強に力が入った。
夜勤明けで来てくれる時もあった。
その時は決まって、私のベッドで仮眠する。
私は同じ部屋で、ゆう君の寝息を聞きながら、ひたすら勉強に励んだ。