白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
意を決して、ゆう君の病院に行ってみることにした。
忙しいというのだから、会える事は期待しないで、病院だけでも見てこようと思った。
もしかして、今後、急に会える事になっても1人で行けないことが原因でチャンスを逃すことになるかもしれない。
だったら予行練習だ。
でも、一応、前の晩にメールで行く事だけは伝えた。
予想通り、朝になっても返事はありませんでしたけど・・・。
最寄の地下鉄の駅からラッキーな事に1度だけの乗換えで行く事ができた。
降りた駅の出口は病院の入り口のすぐ近くで迷わなかった。
休日の土曜日にしては広いロビーに人は多く、ところどころで、患者とその家族が雑談している。
病院なのに、あまり緊迫した感じがしないのは、きっと別に緊急の入り口があるのだろう。
病院に着いた事をメールでゆう君に報告した。
会えるとは思ってないけど、私は来れるんだ、をアピールしなくちゃ。
そして、すぐに帰ることも。
バックパックを背負い直し、外に出る。
まだお昼前なので日差しも強い。
地下鉄に乗る前に、どこかで軽くランチをしようと辺りを見回す。
テイクアウトのお店が何件か近くに見える。
そういえばテイクアウトは和製英語だったなあ、と思考はまだまだ日本から離れていないと苦笑する。
今日は、できるならゆう君の近くにきているのだから、カフェテリアでゆっくりとコーヒーくらい飲みたいたいなあ。
相変わらず、ストーカー的発想に再度苦笑する。