白衣の王子様の恋愛感 【番外編12月7日up】
その情景は、理由が付かない涙のフィルターで私はよく見えなくなった。
胸がいっぱいで呼吸をするのが難しい・・・。
唇を強く噛む。
嬉しいくて、悲しい。
それは、結婚式で行われる指輪の交換を思わせるシーンだった。
あくまでも擬似で、私たちには訪れない事・・・。
だから、胸が痛いんだ。
こんなにも・・・。
「・・・ノリ」
指輪が嵌りきった後も、ゆう君の掌には私の左手は乗ったまま。
指輪からゆう君へ視線を移すと、ゆう君はこれまでに見た事が無いような、静かで落ち着いた笑みを浮かべて、私を見ていた。
その笑みから目が離せない。
この笑みは、今は、今だけは私のもの・・・。
沈みきった気持ちが浮上してくる。
「あ!法子!!」
すごくいい私たちの雰囲気を壊すその声に、2人同時に振り向く。
その声は、私達はよく知っている人。
ゆう君の顔は見えないが、恐らく私と同様に目を見開き、驚いているだろう。
その声の主は・・・。
胸がいっぱいで呼吸をするのが難しい・・・。
唇を強く噛む。
嬉しいくて、悲しい。
それは、結婚式で行われる指輪の交換を思わせるシーンだった。
あくまでも擬似で、私たちには訪れない事・・・。
だから、胸が痛いんだ。
こんなにも・・・。
「・・・ノリ」
指輪が嵌りきった後も、ゆう君の掌には私の左手は乗ったまま。
指輪からゆう君へ視線を移すと、ゆう君はこれまでに見た事が無いような、静かで落ち着いた笑みを浮かべて、私を見ていた。
その笑みから目が離せない。
この笑みは、今は、今だけは私のもの・・・。
沈みきった気持ちが浮上してくる。
「あ!法子!!」
すごくいい私たちの雰囲気を壊すその声に、2人同時に振り向く。
その声は、私達はよく知っている人。
ゆう君の顔は見えないが、恐らく私と同様に目を見開き、驚いているだろう。
その声の主は・・・。